米Compaq Computerが米国時間10月2日に,必要に応じて利用が可能なサービスをオンデマンドで提供する「Computing on Demand」を「ProLiant」系列サーバーにも適用することを明らかにした。
Computing on Demandは,7月に発表した当初は「AlphaServer」と「NonStop Himaraya」のみ対象としていた。今回の発表により,すべてのサーバー系列でComputing on Demandが利用可能になった。
ProLiant向けComputing on Demandでは,在庫管理,プランニング支援,ほぼリアルタイムの消費レポート,予測分析,トレンド解析などのアプリケーションを提供する。Compaq社Global Services部門のコンサルタントがソリューションの構築,実施,管理を担当する。
サービスは,顧客向けに設定したProLiantを顧客企業やサービス・プロバイダのデータ・センターに設置して実現する。不測の事態が発生した場合やコンピューティング能力を緊急に追加する場合など,顧客の要請を受けてから8時間ほどで新規のProLiantを動作させる体制であるという。
利用料は,時間ベースや月額料金,およびリースなどのオプションを用意する。ProLiant向けComputing on Demandは現在米国で利用可能。欧州では2001年第4四半期にサービスを開始する。
またCompaq社は,米Microsoftの「Windows 2000 Datacenter Server」発売1周年に合わせて,企業向けのクラスタ・ソリューション「Enterprise High Availability Cluster」を発表した。4ノードをクラスタ接続した「ProLiant 8500 Data Center」サーバー,ストレージ製品「StorageWorks」,Windows 2000 Datacenter Serverで構成し,Compaq社Global Services部門の24時間7日間体制のサポートを組み合わせる。期間限定での提供である。
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