米Yankee Groupが米国時間9月27日に,「2001年における無線ネットワークのインフラ投資は,世界で総額994億ドルに達する見込み」との調査結果を発表した。2004年には1202億ドル規模に成長,その後は縮小に転じ,2006年は1146億規模にとどまるという。

 インフラ投資をカテゴリにみると,GSM,GPRS,WCDMAが圧倒的なシェアを占める。また,キャリアは既設のインフラをベースに第2.5/3世代のネットワークを拡充するため,基地局向けの半導体などエレクトロニクス関連が伸びるとみる。2001年におけるエレクトロニクス関連のシェアは設備投資額全体の53%で,これが2005年には63%の規模へと拡大するという。

 「第2.5/3世代ネットワークのインフラ構築でキャリアには多額のコストがのしかかっているが,次世代技術への移行が着実に進むなか,これを避ければ市場でシェアを失うことになる」(Yankee社アナリストのPhil Marshall氏)

 なお,Yankee社は,「世界の無線インフラ投資のうち約40%をアジア太平洋が占める」との調査結果http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/USNEWS/20010712/4/も発表している。

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