米Apple Computerが米国時間9月25日に,「Mac OS X」と「Mac OS X Server」のそれぞの新版「v10.1」を発表した。「Mac OS Xの登場以来のメジャー・アップグレード」(同社)。

 Mac OS Xのパッケージ製品版の小売りは米国時間9月29日に始める。Mac OS X Serverはすでに提供を開始している。ともに同社のオンライン小売店舗The Apple Store(http://www.apple.com)や認定小売業者で販売する。

 Mac OS X v10.1では,性能の向上や「Aqua」ユーザー・インタフェースを改良するとともに,CD-RやDVD-Rなどへの書き込みをOSの機能として提供している。またDVDプレーヤやMP3 CDプレーヤ,MP3プレーヤ,プリンタ,デジタル・カメラ,デジタル・ビデオ・カメラなどで対応する周辺機器の数を増やしている。

 同社の発表資料によれば,Mac OS X v10.1におけるアプリケーションの起動時間はこれまでに比べ2~3倍高速になり,Aquaのメニューやウインドウのリサイズは最大5倍,ファイルのコピーは最大2倍速くなるという。このほかApple社の試験では「OSの起動,ログイン,Classic環境の起動,OpenGL,Javaなどで性能は著しく向上した」という。

 Mac OS X v10.1の価格は129ドル。これまでのMac OS Xのユーザーは,同社の「Mac OS Up-To-Date」プログラムを通してMac OS X v10.1のアップグレード・パッケージを入手できる。料金は送料と手数料込みで19.95ドル。これにはMac OS XのアップグレードCD,Classic Mac OS 9.2.1のフル・インストール版CD,Developer ToolsのアップグレードCDが含まれる。

 Mac OS X Server v10.1は,ソフトウエアRAID(RAID-0とRAID-1)への対応のほか,システム・ブート機能「NetBoot」やシステム設定管理「Macintosh Manager」の強化を図っている。パッケージにはWWWサーバー「Apache」,Windowsとファイル共有するためのソフトウエア「Samba」,QuickTimeサーバー・ソフトの新版「QuickTime Streaming Server 3.0.2」などが含まれる。

 Mac OS X Server v10.1の価格は499ドル(10クライアント版)から。なおMac OS X Server v10.1のアップグレード・パッケージも19.95ドルである。こちらは,Mac OS X ServerのアップグレードCD,Macintosh Manager 2.1 CD,NetBoot CD,Developer Tools CDで構成する。なお米国とカナダの教育機関には無償のアップグレード・サービスを提供する。

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[www.apple.comに掲載の発表資料1]
[www.apple.comに掲載の発表資料2]