米Excite@Homeが米国時間9月25日に,子会社の米MatchLogicの事業を閉鎖することを明らかにした。これに伴い同社が運営するポータル・サイト「Excite.com」を見直し,営業費用の低減を図るという。

 この計画は同社が先に発表していた,「オンライン・メディアや狭帯域の事業への重点を減らしていく」という計画に沿ったもの。この措置に伴い今後3カ月で約500人の従業員を削減する計画を立てている。500人は従業員の25%に当たる。

 MatchLogic社は,コロラド州ウエストミンスターに拠点を置くインタラクティブ・マーケティングのサービス会社である。同社は9月25日付けで事業閉鎖に向けた準備を開始し,2001年末の作業完了を予定している。

 Excite.comも同日付けで変更も行う。「最も人気の高いサービスを提供するように事業の変更を行う」(同社)と説明しており,これまでの中核アプリケーション/コンテンツの提供は続けるという。また@Home会員向けの広帯域コンテンツ・サービス「@Home 2000」も続ける。

 「狭帯域向けのメディア資産を売却/削減することは,我が社の広帯域事業に財政的にも戦略的にも影響を及ぼさない。これは会社生存に向けた正しい方向性である」(Excite@Home社会長兼CEOのPatti Hart氏)。

◎関連記事
米Excite@Homeの資金繰り悪化,米Coxと米ComcastがCATVサービス契約を打ち切り
米Excite@Homeの赤字拡大,資金繰りで米AT&Tから7500万~8500万ドル
米AT&Tと米Excite@Homeがコンテンツ・プロバイダ向けサービスで複数年の契約
米Excite@Homeが約250人のリストラ計画を発表,広帯域事業に注力
米Covad Communicationsが会社更生手続の適用を申請,子会社によるDSLサービス事業は継続
米ASP大手のFutureLinkが自己破産申告
オンライン食料雑貨販売の米Webvan Groupが破産申請へ
米PSINetが破産申請,アジアや欧州は対象外

[発表資料へ]