2001年上半期の米国におけるインターネット広告の市場規模は,37億6000万ドルだった。内訳は第1四半期が18億9300万ドル,第2四半期が18億6800万ドルである。米PricewaterhouseCoopersが行った調査を,インターネット広告の業界団体のInternet Advertising Bureau(IAB)がまとめ,米国時間9月24日に発表したもの。

 上半期の売上高は前年同期比で7.8%減となった。しかしオンライン広告はその減少率が比較的小さいという。例えば,テレビ・スポットCMは前年同期比14.7%減,全米のラジオ・スポットCMでは同22.4%減,日曜版新聞広告では同10.4%減だった。

 分野別シェアでは,消費者関連が30%と引き続き最も大きい。このうち小売り関連が50%を占めている(前年同期比10ポイント増)。

 このほかの調査結果は以下の通り。

■メディア上位企業のシェア

  2001年
1~6月
2000年
1~6月
メディア企業上位10社 76% 70%
メディア企業上位25社 88% 83%
メディア企業上位50社 96% 91%

出典:Internet Advertising Bureau(IAB)

■価格モデルの採用率

  2001年
1~6月
2000年
1~6月
1999年
1~6月
CPMベース 50% 43% 42%
ハイブリッド 40% 47% 51%
広告効果ベース 10% 10% 7%

出典:Internet Advertising Bureau(IAB)

■広告形態

  2001年
1~6月
2000年
1~6月
バナー 36% 51%
スポンサーシップ 28% 27%
クラシファイド
(求人広告欄)
15% 5%
時間帯広告 8% なし
隙間広告 3% 3%
キーワード検索 3% 1%
関連広告 2% 3%
リッチメディア 2% 2%
電子メール 3% 3%
その他 0% 5%

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