「半導体の世界市場が2001年に26%減となるなかで,車載機器向けは7%成長を遂げる」。米Gartner Dataquestは米国時間9月24日に,車載機器向け半導体の世界市場に関する調査結果を明らかにした。

 今後数年の成長を支えるのは,テレマティックスやリアルタイム情報システム,車載マルチメディア端末などである。車載マルチメディア端末は,ゲームやインターネット・アクセス,カビゲーション,旅行案内いった機能を提供する。

 メーカー別にみると,米Motorolaが強いところをみせている。2000年のシェアは10%に達する。2位はNECで,6.4%のシェアをもつ。以下,仏伊合弁のSTMicroelectoronics,ドイツのInfineon Technologiesが続く。

■売り上げベースの車載向け半導体ベンダー上位5社(100万ドル)

順位 メーカー 2000年 1999年 1999年
売上高 シェア 売上高 シェア
1 Motorola 1,409 10.8 1,299 12.3 8.5
2 NEC 836 6.4 708 6.7 18.1
3 STMicroelectronics 807 6.2 558 5.3 44.6
4 Infineon Technologies 718 5.5 613 5.8 17.1
5 Philips 596 4.6 543 5.2 9.7
その他 8,712 66.6 6,802 64.6 28.1
合計 13,078 100.0 10,523 100.0 24.3

出典:Gartner Dataquest (2001年9月)

 なお自動車産業で使われる「テレマティックス」という言葉は,車載/組み込み電子機器のシステムや技術を指す。無線音声/データやGPS(Global Positioning Systems)といった通信技術を用いる。

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