米Palmが米国時間9月20日に,2001年6月~8月期の決算を発表した。売上高は2億1430万ドル。前年同期の4億100万ドルと比べて47%減少したが,前期の1億6530万ドルからは30%の増収となった。「売上高と粗利率は目標の範囲に達した」(Palm社CEOのCarl Yankowski氏)。

 一時的な費用を除いた純損失は3870万ドル(1株当たり損失は7セント)。前年同期は一時的な費用を除いて2390万ドルの純利益(1株当たり利益は4セント)を計上していた。しかし,前期の一時的な費用を除いた純損失8920万ドル(1株当たり損失は16セント)と比べると,赤字額を57%縮小したことになる。

 ちなみに同社は,7月27日にOS事業部門「Platform Solutions Group」を100%子会社として分離し,ハードウエア事業であるSolutions Groupと明確に区分する体制を取る計画を明らかにしている。

 Palm社によると,Solutions Group部門は好調に事業を進めているという。「m500」ファミリ製品を発売し,また同日には新機種「m125」を発表している。

 Platform Solutions Group部門の分社化は2001年中を予定している。現在17万人以上のPalm OS開発者が登録しているという。

 ちなみに米IDCによると,Palm Powered(Palm OS搭載)ハンドヘルド機は,2001年前半に米国で販売されたPDA全体の77%を占めた。Palm Poweredスマートフォンの割合は,2001年末までに販売された全携帯電話機の60%近くにのぼるとみる。

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