米Speaklinkは米国時間9月20日に,VoiceXMLベースの音声対応アプリケーション開発ツール「Speaklink Voice Application Server(VAS)」をリリースしたことを明らかにした。ボストンで開催中の音声認識技術の会議「Voice-Activated Web Content Conference」にて発表したもの。
VASは,「Speaklink Studio」,「Speaklink Building Blocks」「Configuration Manager」の3つのコンポーネントから成る。Speaklink StudioはJava対応のGUI環境で,VoiceXMLコードを自動生成する機能を備える。JSP(JavaServer Pages)タグ・ライブラリを組み込んでいる。
Speaklink Building Blocksは,再利用可能なJavaベースのモジュラ・アプリケーション。既存のコードを再利用することで,アプリケーションの開発を簡易化し,開発期間を短縮する。Configuration Managerは管理ツール。ビジュアル・クライアント管理,ユーザー管理,ダイアログ・オブジェクト,音声コマンド,オーディオ・プロンプト管理,エラー処理といった機能を備える。
Speaklink社は,9月24日よりWWWサイトにて,評価版の配布を行うほか,CD-ROM版も提供する。
米Allied Business Intelligence(ABI)の調査報告によれば,「北米における音声対応WWWサイト数は,2005年末までに25万サイトに増大,モバイル音声ポータル・ユーザー数は5600万人に達する。vコマース(voice commerce)市場は500億ドル規模に成長する」という。
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