米MSが「Mac OS X」版Officeを11月発売へ，インスタント・メッセージにも対応

横田英史

2001.09.20

　米Microsoftが米国時間9月19日に，「Mac OS X」対応のオフィス・スイート「Office v. X for Mac」（旧称：「Office for Mac OS X」）を11月に米国で発売すると発表した。

　同社は，Office v. X for Macアプリケーションの一つである電子メールおよび個人情報管理ソフト「Entourage X for Mac」の内容について明らかにした。

　Entourage Xは他のOffice v. X for Macアプリケーションと同様に，Mac OS Xにネイティブで対応しており，「Aqua」インタフェースに合わせたデザインを施した。頻繁に利用する機能に簡単にアクセスするための六つのボタンを備える。

　Entourage X for Macの主な特徴は以下の通り。

・「Address Book」が海外の住所形式に対応。世界各国や地域に応じて住所形式をカスタム化することができる。

・「Calendar」のスケジュール管理能力を強化した。時差のある地域の人々とのミーティング設定に向く。

　そのほか，「Custom Views」や「Word」の編集ツールを拡充し，電子メールのメッセージ本文に動画や写真などのマルチメディア・コンテンツを挿入する機能を追加した。

　このほかInternet Message Access Protocol 4（IMAP4）機能を改良するとともに，パスワードを一元管理するための「Mac OS Keychain Support」機能を追加。アポイントなどを通知する「Office Notifications」機能と「.NET Alerts」機能を一つのウインドウにまとめた。

　なお，Entourage Xには「Flag for Follow Up」「Categories」「Links」といった「Entourage 2001」と同様の電子メール管理ツールが含まれる。

　同社は，Mac向けインスタント・メッセージング・ソフトの新版「MSN Messenger 2.1 for Mac」をOffice v. Xと組み合わせることも明らかにした。Office v. Xの各国語版にバンドルする。日本語の2バイト文字もサポートする。

　Office v. Xの価格はアップグレード版が299ドル，製品版が499ドル。「Office 2001 for Mac」のいずれかのアプリケーション，または「Word + Entourage 2001 Special Edition」を利用しているユーザーがMicrosoft社WWWサイトで手続きをした場合，期間限定でアップグレード価格を149ドルとする。