Terra Lycos社が米国時間9月18日に,最も頻繁に使われた検索キーワードのランキング「Lycos 50」を発表した。2001年9月9日~15日に調査を実施した結果である。50位までの全ランキングはWWWサイトに掲載している。
■2001年9月9日~15日の検索キーワード,トップ10
1 | Nostradamus |
2 | World Trade Center |
3 | Osama bin Laden |
4 | New York |
5 | Terrorism |
6 | American Flag |
7 | Afghanistan |
8 | Dragonball |
9 | Big Brother |
10 | Whitney Houston |
出典: Terra Lycos社
9月11日の同時多発テロ事件以来,これまでLycos 50のランキングにまったく登場したことのないキーワードの検索が多く行われた。今回のランキングの半数は,同時多発テロに関連した新たなキーワードである。しかし,1位は16世紀の予言者「Nostradamus」だった。「World Trade Center」は2位,「Osama Bin Laden」は3位。
Nostradamusの検索が多かった理由は,「ノストラダムスが今回の同時多発テロを予告していた」というデマの電子メールが広がったため。Nostradamusは,2年前にLycos 50を開始して以来,1語のキーワードとしては最も多い検索回数を1週間で記録した。それまで首位だった「Dragonball」の12.5倍におよぶ検索回数である。ちなみにNostradamusの検索では,100通り以上の綴り間違いがあったという。
愛国心をあらわすキーワードとしては,「American Flag」(6位)や「Gordon Sinclair」(32位)が登場した。Gordon Sinclairはカナダ人キャスターで,「The Americans」の著者である。
このほか,同時多発テロ関連で初めてランクインしたキーワードは米国の航空便を追跡するWWWサイト「Flightview」(46位),World Trade Centerに事務所を構える債券取引の大手企業「Cantor Fitzgerald」(45位)など。Cantor Fitzgerald社の従業員650人以上は,依然として安否が確認できていないという。
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