米Strategy Analyticsが米国時間9月18日に,世界の携帯電話機市場に関する調査結果を発表した。買い換えの減少により,2001年における携帯電話機の販売台数は8%増の4億4000万台にとどまるという。市場はその後回復し,年平均20%で拡大する。

 「GSM対応携帯電話機が引き続き世界市場を牽引し,2006年には携帯電話加入者および販売台数の70%を占める。しかし,今後5年で最も急速にシェアを伸ばすのはCode Division Multiple Access(CDMA)方式である」(Strategy Analytics社Global Wireless Practice部門バイス・プレジデントのDavid Kerr氏)。

 Strategy Analytics社Global Wireless Practice部門ディレクタのPhil Kendall氏によると,2001年における市場成長の減速は西欧が主な原因だという。「西欧市場は飽和状態にあり,加入者の増加率が減速している。それを埋め合わせるだけの買い換えが期待できないため,販売台数は13%減少するだろう。同様の傾向が北米にも見受けられる」(Kendall氏)。

 しかし,西欧と北米はともに2002年には回復に向かう見込みだ。また他の地域が急速な成長をとげるため,今後5年間の世界携帯電話機市場は健康的な成長をみせる。

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