「北米における広帯域音声通信(Voice-over Broadband)機器市場が年平均成長率63%で拡大し,2004年までに6億4600万ドルの規模へと成長する」。通信関連市場の調査を手がける米RHKが米国時間9月18日に予測分析を発表した。

北米のブロードバンド音声市場

 市場をカテゴリ別にみると,中小企業市場が市場全体の80%を占め,圧倒的な規模となっている。中小企業市場は今後も大きく拡大していくとRHK社はみる。

 また一方で,既存地域通信事業者(ILEC)やCATV統括運営会社(MSO)が広帯域ネットワークの導入を一巡すると,そのインフラを利用した新たな収入源として音声通信のバンドル・サービスを提供し始めることになる。各社が家庭ユーザーの獲得合戦を繰り広げることから,家庭市場も2003年あたりに著しい伸びをみせるとRHK社は予測している。

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