フォルト・トレラント技術を手掛ける米Stratus Technologiesは米国時間9月18日に,日本法人の日本ストラタステクノロジーやNEC,日立製作所など日本企業6社が,フォールト・トレラント(無停止)サーバーのコンソーシアム「フォールト・トレラント・サーバ協議会(Fault Tolerant Server Consortium:FTSC)」を発足したことを明らかにした。

 6社には上記のほか,インテル(米Intelの日本法人),マイクロソフト(米Microsoftの日本法人),東芝が含まれる。なお米国にリリースでは“昨日”発足したことになっているが,日本でのリリースは9月10日付になっている。

 FTSCは,フォルト・トレラント・サーバー製品の認知度向上および適用分野拡大を図ることを主な目的とする。海外ベンダーにも呼びかけ,今後組織を世界規模へと拡大していく。

 「高価格,特殊/特定用途向けといった従来のイメージを変える。フォルト・トレラント・サーバーをメインストリームのコンピュータにする」(FTSC)。

 FTSCによれば,従来のフォルト・トレラント機に比べ簡易性とコストの面で差異化を図る。簡易性とは,導入/運用/管理において使い勝手の高い製品を提供すること。また,コスト面では,すでに広く利用されているWindows 2000とIntel社のマイクロプロセサを組み合わせることで,初期コストとTCO(total cost of ownership)を低く抑える。

 「コストはクラスタ・システム並みながら,信頼性や性能の面で大幅に優れたシステムを提供する」(FTSC)。

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[Stratus Technologies社の発表資料]
[フォールト・トレラント・サーバ協議会の発表資料]