ソフトウエア開発に関する市場調査を手がける米Evans Dataが米国時間9月17日に,「Webサービス・モデル『Web Services Internet』に力を入れるLinux開発者が増えている」との分析結果を発表した。
調査はEvans社が2001年8月にLinux開発者300人以上を対象に実施し,回答を得たもの。
Evans社によれば,70%が「Webサービス・モデルこそ将来のインターネット・アプリケーションである」としている。「今後24カ月以内にWebサービス対応アプリケーションを開発する予定」の人が全体の2/3以上,「すでにWebサービス・アプリケーションを開発中」の人も42%強いた。
Webサービスの開発に利用するプログラム言語については,「Java」を挙げた人が半数強で最も多かった。このほかに使う技術としては,SOAP(Simple Object Application Protocol)やLDAP(Lightweight Access Directory Protocol)がJavaに続いた。
その他の調査結果は以下の通り。
・Linux開発者の78%が,「2002年の新規アプリケーション開発のプロジェクト件数は2000年よりも増える予定」と回答。
・新規アプリケーション開発プロジェクトの内訳は,「社内アプリケーション」が50%と最も多く,次いで「WWWポータル」,「電子商取引向けアプリケーション」「WWWベース・サービス/ASPサービス」の順だった。
・社内アプリケーションとしてLinuxを選択するために最も重要な要件としては,「充実したサービス/サポート体制が提供されること」を挙げた人が65%で最も多かった。次いで56%が「高い信頼性」を挙げた。
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