インターネットの標準化を進めるWorld Wide Web Consortium（W3C）が米国時間9月13日に，障害を持つ人々のアクセシビリティを高めることを目的としたガイドライン「User Agent Accessibility Guidelines（UAAG）1.0 」をW3C勧告候補（W3C Candidate Recommendation）として発表した。
W3CのWeb Accessibility Initiative（WAI）が定めるガイドラインの実装を開発者らに促し，障害を持つ人々にとってより使いやすいブラウザ，マルチメディア・プレーヤやWWWソフトウエアの設計を促進する。
UAAG 1.0は，キーボード操作，マルチメディア表示の制御，オプション設定，文書化，音声合成や画面拡大など特定のソフトウエアとのやり取り，その他のユーザー・インタフェースが，視覚や聴覚障害，身体障害，知的障害，神経障害を持つ人々にとってどのように役立つかについて説明している。
UAAG 1.0で記述しているソフトウエア機能は，W3CのWAIが発表したWWWコンテンツ製作者向けのガイドライン「Web Content Accessibility Guidelines（WCAG）1.0」勧告（Recommendation）とソフトウエア開発者向けのガイドライン「Authoring Tool Accessibility Guidelines (ATAG) 1.0」勧告を補うものである。
UAAG 1.0の技術検証に協力した企業には，米Adobe Systems，米AOL Time Warnerの米America Online（AOL），米IBM，米Microsoft，米Netscape Communications，ノルウェーのOpera，米RealNetworks，米Sun Microsystems，オランダのAlva，米Freedom-Scientific，米GW-Micro，interNext社などが含まれる。
また，UAAG 1.0の要求している機能を実装したソフトウエアが，実装速報のリストにいくつか掲載されているという。
WAIに関する詳細な情報は，WWWサイトに掲載している。
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