アクセスが日本時間および米国時間9月12日に,同社の次期マイクロブラウザ「NetFront v3.0 Wireless Profile」をWAP(Wireless Application Protocol)2.0に対応させると発表した。標準のWAP 2.0に加え,Dynamic HTML,ECMA Script(JavaScript),SSLなどの機能も装備する予定という。

 NetFront v3.0 Wireless Profileは,iモード端末でも使われている「Compact NetFront」や「Compact NetFront Plus」の後継となるマイクロブラウザである。

 「WAP 2.0向けの記述言語のWML(Wireless Markup Language)2.0によりWWWページの作成が従来より簡単になるため,多くの開発者がアプリケーションを作成したり,人々がサイトを構築し公開するようになる」(アクセス副社長兼CTOの鎌田富久氏)。

 同社はNetFront v3.0を「モジュール形式の拡張性の高いブラウザ」と表現する。「特定のハードウエアに合わせてカスタム化が可能で,携帯電話からデジタル・テレビまで広い範囲の製品で利用できる」(同社)。

 NetFront v3.0 Wireless Profileが対応する標準技術は以下の通りである。HTML 4.01のフル規格,XHTML Basic,CHTML(iHTML),WML 2.0,CSS1,CSS2,CSS Mobile Profile,HTTPおよびWireless TCP/IP(WAP 2.0 Stack),GIF/Animation GIF,JPEG,WBMP,PNG,Dynamic HTML,ECMA Script(JavaScript 1.5),SSL v3.0/TLS 1.0(128ビット暗号化)。なお,WAP 1.xのレガシー・スタックとMMS Clientは,オプションで対応する。

 NetFront v3.0 Wireless Profileは,2002年の第1四半期に利用可能になる予定である。

◎関連記事
米マイクロソフトが欧州モバイル・サービスでMIGwayと提携,携帯電話でHotmailを利用可能に
米シスコ,モバイル端末向けにコンテンツを変換する単機能サーバーを発表
データ管理機能や表現力向上を図った“WAP 2.0”公開レビュー版がリリース
英British Telecomとノキアがモバイル・ゲーム配信で提携
モバイル・ゲーム標準化で大同団結,モトローラ,エリクソン,ノキアなど新団体
米マイクロソフトがモバイル機器向けAPサーバーを正式リリース
米VerbalTek,音声認識技術をACCESSにライセンス。音声でのインターネット検索が可能な携帯電話機をめざす
ACCESSがモバイル端末用ブラウザの新版。コンテンツ記述言語の違いを吸収
米モトローラ,アクセスからマイクロブラウザをライセンス

[発表資料へ]