米IBMが米国時間6月20日に,1Gバイトの小型ハード・ディスク装置「Microdrive」を発表した。Microdriveは,外見寸法が5mm×42.8mm×36.4mmとマッチ箱よりも少し小さいハード・ディスク装置である。重さは16g。

 デジタル・カメラ,ハンドヘルドPC,PDA,インターネット対応携帯音楽プレーヤ,プリンタなどの用途に向ける。ウエアラブル・コンピュータやGPS装置,電子ブック,電子財布,スマートフォンなども視野に入れる。

 高画質写真なら最大1000枚,200ページの小説なら1000部,デジタル音楽なら約18時間のコンテンツを保存できる。インタフェースはCF+ Type II。アダプタを装着することで,PCMCIA Type IIに対応可能。面記録密度は15.2Gビット/インチ2である。回転数は3600rpm。電源電圧は3.3Vあるいは5V。

 7月に数量限定でOEMとディストリビュータ向けに出荷を始める。小売店向けの出荷は9月を予定する。Acer, カシオ計算機, IBM Personal Systems Group, Eastman Kodak, 富士写真フイルム,米Hewlett-Packard, i2Go, ミノルタ, ニコン, Psion, リコー, 三洋電機などのメーカが,1GバイトのMicrodriveを利用できる装置を設計済みあるいは装置の開発を計画している。

 Microdriveは1Gバイト容量のほか,340Mバイト,512Mバイトを用意する。IBM社のShop IBM Websiteを通じた消費者向け小売価格は512Mバイトが399ドル,1Gバイトが499ドル。

[発表資料]