米Intelが米国時間9月10日に,PC133 SDRAM対応の「845」チップセットを発表した。開発コード名「Brookdale」(ブルックデール)と呼んでいたもの。価格は1000個ロットで42ドル。Pentium 4プロセサを搭載したパソコンに向ける。
845チップセットの量産にあわせ,パソコン・メーカー各社は低価格のPentium 4搭載機を発表した。主記憶を128Mバイト載せた1.5GHzのPentium 4マシンで800ドル~900ドルといった設定になっている(モニタなし)。
「850チップセットは従来通りPentium4搭載のハイエンド機向けとして提供する。845チップセットは普及機に向ける」(Intel社副社長兼Desktop Products部門General ManagerのLouis Burns氏)。
845チップセットは,メモリ・コントローラ・ハブ(MCH)「82845」とI/Oコントローラ・ハブ(ICH2)「82801BA」で構成する。
82845 MCHは400MHzのシステム・バス(FSB:front-side bus)に対応し,グラフィックス・インタフェースはAGP4x。82801BA ICH2は,最大四つのUSBポートに対応可能。Ethernet対応機能や2個のUltra ATA/100コントローラを内蔵する。
Intel社は,ストレージ・サブシステムの性能や使い勝手を高めるためのアクセラレータ・ソフトウエアの提供も行う。ハード・ディスク装置(HDD)へのI/Oアクセス速度を高る。たとえばOSのロード時間を短くすることで,起動時間の短縮をねらう。
このほかIntel社は同日,845チップセットを搭載した2種類のマザーボードの出荷を始めたことも明らかした。ATXマザーボード「D845WN」とマイクロATX仕様の「D845HV」である。
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