米Caldera Internationalが米国時間9月6日に,2001年5~7月期(2001会計年度第3四半期)の決算を発表した。売上高は1890万ドルで,前年同期の120万ドルに比べ大幅に伸びた。なお四半期中,Caldera社は米Tarantella(旧名:Santa Cruz Operation:SCO)のServer Software部門とProfessional Services部門の買収を完了した(発表資料)。7月期はこれら事業を含めた初めての決算報告となる。

 これに伴い営業費用も前年同期の880万ドルから3220万ドルへと大幅に増えた。このため営業損失が1940万ドルとなった。前年同期の営業損失は880万ドルだった。

 980万ドルの非現金費用などを含めた純損失は1880万ドル。1株当たり損失は0.34ドル。前年同期は純損失750万ドルだった。非現金費用を含まないpro formaベースの純損失は900万ドルとなった。pro formaベースの1株当たり損失は0.16ドル。

 なお同社は2001年9月期に,組織構造を変更し従業員を削減するというリストラ策を計画していることを明らかにした。「9月期の売り上げ見込みと世界の経済情勢に適応させる」(Caldera社CEO兼社長のRansom Love氏)のが目的。

 Caldera社は9月期の業績について次のような予測を立てている。

・売上高は1500万~2000万ドルの範囲内
・営業損失は2000万~2400万ドルの範囲内,これにはリストラ費用などが含まれる
・1株当たり損失は0.35~0.42ドルの範囲内

 なお同社は6株を1株にまとめる逆株式分割を株主に対して提案することも明らかにした。

◎関連記事
<Linux関連>
米AMDのサーバー/WS向けAthlon MP,Linuxディストリビュータ5社から“認定"
米インテルがLinux用コンパイラの新版を発表,「Itanium/Pentium 4の処理性能を引き出す」
「Linux対応の企業アプリが過去半年で30%増,累計で2300本に」と米IBM
メインフレーマ4社がLinuxの基幹業務向け強化でスクラム
2001年のLinux市場は前年並み154%成長,課題はサポートと保守層への浸透
<Caldera社関連>
CalderaがItanium対応Linuxサーバー「OpenLinux Server 64」を発表
Calderaが日本に子会社を設立,富士通と日立が出資
CalderaがSCOのServer Software部門とProfessional Services部門を買収

[発表資料へ]