米Microsoftのインターネット事業部門MSNと米ESPNのオンライン部門ESPN.comが米国時間9月6日に,オンライン配信サービスに関して提携関係に入ったことを明らかにした。MSNネットワークを通じて,ESPN社のオンライン・スポーツ・コンテンツを配信する。

 ESPN.com(http://espn.com/)はMSNスポーツ・チャンネル(http://sports.msn.com/)の独占的スポーツ・コンテンツ・プロバイダとなり,MSNホーム・ページに推奨コンテンツとして置かれる。ESPN.comのスポーツ・コンテンツをMSNサービスと組み合わせるほか,ESPN.comのWWWサイトにMSNブランドへのリンクを貼る。

 消費者は,ESPN.comのスポーツ・ニュース,試合情報,ハイライトなどのサイトから,MSNのWWWベースの電子メール・サービス「Hotmail」へ簡単に移動し,ESPN.comサイトに即座に戻ることができる。ESPN.comのスポーツ・ニュースはユーザーがパーソナル化したMSNホーム・ページに置かれ,最終的にはモバイル向け無線インターネット・サービス「MSN Mobile」を介してアクセスできるようにする。

 ESPN.comとMSNは,マーケティング・ソリューションの提供に関しても包括的協力体制を敷く。販売業者が両サービスのオンライン・ユーザーを対象にターゲットを絞ったマーケティングを行えるようにする。

 ESPN.comとMSNは今後数カ月間に,スポーツ・コンテンツを消費者に提供するための新たな手法を開発するとしている。ESPN.comはオーディオおよびビデオ・スポーツ分野にMicrosoft社の「Media Technologies」を利用するほか,Microsoft社の認証技術「Passport」を採用する。

 なおESPN.comは引き続きESPN社が管理する。

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