米Red Hatが米国時間9月5日に,組み込みLinuxの開発スイート「Embedded Linux Developer Suite」を発表した。
Embedded Linux Developer Suiteには,Linuxカーネル2.4をベースにしたRed Hat社の組み込み機器向けLinux「Red Hat Embedded Linux」の最新版が含まれる。MIPS,SuperH,X86,PowerPC,ARM/StrongARM/XScaleなどを採用した各種機器向けの開発が可能。
そのほか,Embedded Linux Developer Suiteに付属する主な内容は以下の通り。
・クロス開発ツール「GNUPro」の最新版。gcc3をベースにする。
・新たなGUIコンフィギュレーション・ツール。
・新たな統合システム構築環境。
・デバッギングとブートストラップ・ツール「RedBoot Embedded Bootloader/BIOS」。
・glibc 2.2ライブラリ。
・クロス開発向けに最適化した「Red Hat Linux RPM」パッケージの最新版。
・Red Hat Embedded Linuxランタイムおよびツールの開発を行っているホスト・システム向けのネットワーク管理サービス「Red Hat Network」。
・サポート・サービス・パッケージ。
Red Hat Embedded Linux Developer Suiteは2001年10月にリリースする。価格はリリースの際に明らかにする。
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