通信市場に関する調査コンサルティング会社である米RHKは9月4日,北米地域における光通信機器市場の2001年度(2001.1.1~12.31)は,売上高で2000年度の36%減になる,などの市場予測を発表した。同社の予測では,DWDM,SONET,クロスコネクトなどを始めとした光通信システム装置の2001年度の売上は,2000年度の196億ドルから125億ドルへと激減し,2002年度も2001年度末の在庫が解消されるまでは横這い状態が続くという。

 市場縮小の原因としてRHK社は次の要因を挙げている。

・通信事業者の中には,新しい装置を購入するのを控えて他の事業者から回線や装置をリースする方式に切り替える事業者が増えている。
・通信機器を新規購入する代りに,実際のサービスに利用されている通信機器をトラフィックの需要に合わせて最適なルートに再配分する通信事業者が増えている。
・投資効率(ROI:Return on Investment)を重視した,保守的で厳しい設備投資の方針をとる通信事業者が増えている。
・新装置を販売するためにメーカー間の競争が激化したために装置価格が低下した。
・競争に敗れた通信事業者が保有していた大量の光通信機器が市場に放出されており,新しい装置の市場供給を妨げている。

 RHK社は,光通信機器市場は現在,概ね下降のサイクルに入っているが,大都市圏ネットワーク,超長距離システム,光コアスイッチなどの特殊なシステムの市場は依然として成長中であるという。

 この市場予測は,北米地域における大手通信事業者の機器購買担当者(光通信機器購入総額の95%以上をカバーする),および機器メーカーの営業担当者(光通信機器販売総額の98%以上をカバーする)とのインタビュー結果をまとめたものである。

BusinessWireに掲載の発表資料へ

◎この記事は,海外で発表されたニュース・リリースの抜粋です。あくまで抜粋ですので,詳細な内容などにつきましては,必ず文末にある「発表資料」へのリンクでご確認下さい。