米Digimarcが米国時間9月4日に,米国特許庁からオーディオおよび画像コンテンツ向け電子透かし技術に関して米国特許を取得したことを明らかにした。
特許番号6,286,036で,タイトルは「Audio- and graphics-based linking to internet」。1999年12月15日に申請し,2001年9月4日に成立した。8件のクレームから成る。
電子透かしを組み込んだオーディオや画像コンテンツをインターネットに連動させるための技術と手法である。オンライン著作権保護情報へのリンク,インターネット内を移動するコンテンツの追跡といった用途が考えられる。
Digimarc社は同日,米Veranceを特許侵害でオレゴン州の米連邦地裁に提訴したことも明らかにした。Digimarc社が問題としている特許は,オーディオやビデオ・コンテンツへの電子透かし組み込みを行うための手法である。
特許番号6,266,430で,タイトルは「Audio or video steganography 」。2000年3月8日に申請し,2001年7月24日に成立した。28件のクレームから成る。
Digimarc社がVerance社を侵害で提訴して特許は,これが5件目となる。Digimarc社は2000年3月に3件の特許侵害で訴訟を起こし,2000年9月に1件の特許侵害で再提訴している。現在も両社は係争中である。
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[www.digimarc.comに掲載の発表資料1]
[www.digimarc.comに掲載の発表資料2]