英Sophosが現地時間9月4日に,2001年8月のコンピュータ・ウイルスの被害状況に関する調査結果を発表した。「Sircam」が全体の49.8%を占め,ダントツの1位となっている。ワースト10は以下の通り。

■2001年8月のコンピュータ・ウイルス被害状況

8月 7月 ウイルス名 割合
1 1 W32/Sircam-A (Sircam) 49.8%
2 2 W32/Magistr-A (Magistr) 13.0%
3 - Unix/Sadmind (Sadmind) 3.6%
3 3 W32/Hybris-B (Hybris variant) 3.6%
5 5 W32/Apology-B (Apology variant) 2.6%
6 9 W32/Flcss (Funlove) 2.3%
7 6 VBS/Kakworm (Kakworm) 2.1%
8 - WM97/Ethan (Ethan) 1.4%
9 - W32/Code-RedII (Code Red Trojan) 1.2%
10 - VBS/Haptime-A (HappyTime) 1.1%
  その他 20.2%

 「Code Red II」が初めてランクインしたほか,「Sadmind」「Ethan」「Happy Time」が圏外から再びワースト10入りした。

 「Sircamは登場以来2カ月になる。また,2001年前半に最も検出されたウイルスであるMagistrも勢いが衰えていない。この2つのワームは似たような手口で感染する。ファイル名や題名などからは気がつきにくいので要注意」(Sophos社)。

 Sophos社は8月だけで新たに1051のウイルスを検出したという。これで同社のウイルスの検出数の累計は6万7221となった。

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