米Yankee Groupが米国時間9月4日に,「米国の広帯域利用は2005年に3110万世帯の規模へと拡大する。内訳はケーブル・モデムが1570万世帯,DSL接続が1050万世帯,衛星が450万世帯」との予測分析を明らかにした。

 このほか,MMDS(Multichannel Multipoint Distribution System)ベースおよびその他の固定無線を合わせた市場は35万9000世帯の規模になるという。

 ケーブル・モデム接続サービスは,利用可能な地域が他のサービスに比べ広いこと,料金に値ごろ感があること,申し込みから導入・利用開始までの期間が短いことといった点が消費者を引き付け,今後も利用が大きく拡大していくとYankee社は指摘する。

 「DSLはサービスを申し込んでから利用が開始できるまでに時間がかかるという問題がまだ解決されていない。価格面でもケーブル・モデム・サービスに劣る。衛星や固定無線の伸びも緩やかにとどまる」(Yankee社)。

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