ウイルス対策ソフトとサービスを手がける米Central Commandが米国時間9月1日に,2001年8月におけるコンピュータ・ウイルスの被害状況をまとめた調査結果を発表した。「Sircam」がワースト1だった。

 最も頻繁に検出されたウイルスのワースト12は以下の通り。

1. I-Worm.Sircam.A 49.8%
2. Win32.Magistr.A@mm 9.8%
3. Win95.CIH 5.7%
4. VBS.HappyTime.A@mm 5.1%
5. Win32.Funlove.4099 3.7%
6. I-Worm.Qaz 3.2%
7. Trojan.VirtualRoot 2.9%
8. Win95.Spaces 2.2%
9. Win32.Weird.10240.A 2.0%
10. Win95.MTX 1.9%
11. I-Worm.Msinit.B 1.6%
12. I-Worm.Choke 1.1%
  その他 11.0%

出典:Central Command社

 「Sircamはこれまでのなかで最も繁殖力が高く,家庭ユーザーにこれまでで最大の被害を与えているウイルスかもしれない」(Central Command社プロダクト・マネージャのSteven Sundermeier氏)。

 8月はインスタント・メッセージング・ソフトウエアを踏み台にするウイルスが目立った。特に「MSN Messenger」を狙ったものが多く,「ShootPresidentBUSH.exe」というプログラム名で送りつけられる「I-Worm.Choke」が12位に入っている。「Worm.JerryMsg.A」も被害を拡大しているという。

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