米IBMが米国時間8月30日に,低価格の小企業向けPCサーバー「eServer x200VL」を発表した。価格は699ドルから。

 x200VLは,850MHz動作のCeleronプロセサ,20Gバイトのハード・ディスク装置などで構成する。OSはLinuxとWindowsなどに対応する。「エントリ・レベルの分野で,企業にこれだけのパワーを与えるシステムはこれだけ」(IBM社)。

 またx200VLは,同社の,自己管理/自己修復が可能なサーバーの開発プロジェクト「Project eLiza」の技術を取り入れたシステム管理ソフトウエア「IBM Director」を備える。

 Project eLizaの技術には,将来発生する可能性のあるサーバー・クラッシュを未然に防ぐよう,潜在的な障害を自己診断してIT管理者に警告する「Predictive Failure Analysis(PFA)」がある。また,ソフトウエアの障害を事前に自動予測/修復する「Software Rejuvenation」,システムのセットアップやソフトウエアのインストールを簡素化する「IBM ServerGuide」も付属する。

 また同社は,「Pentium III-S」プロセサ(動作周波数1.26GHz,512Kキャッシュ)を搭載した「eServer x200」と「同x220」の出荷を始めたことも明らかにした。

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