米Cahners In-Stat Groupが米国時間8月29日にマイクロマシン(MEMS:Micro-Electro-Mechanical Systems)市場に関する調査結果を発表した。光ネットワーキングに利用されるMEMS部品の売上高は,2001年の6700万ドルから2005年には23億ドルに急成長するという。

 「光ネットワーキング分野を対象にした一部のMEMSメーカーにも人員整理や資金難,事業計画の縮小はあるものの,MEMS全体としては通信市場ほどの打撃は受けていない」(In-Stat社上級アナリストのMarlene Bourne氏)。

 「光ネットワーキング分野で新たなアプリケーションが伸び始めている」と同氏は説明する。MEMSベースの光減衰器,波長可変フィルタ,波長可変レーザーが拡大し,新たな収入源を作り出している。市場は2001年第4四半期から伸び始め,2002年はじめに急激に成長するとみる。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・MEMS部品が狙う主要分野はバックボーンやMAN(Metro Area Network)だが,LAN(Local Area Network)も視野に入れはじめている。

・通信市場は過去数年のように成長することはないが,MANなどの分野が急速に成長する。

・2001年前半のベンチャー・キャピタルによるMEMS企業への投資は,2000年通年よりも多かった。

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