米Amazon.comが米国時間8月29日に，パソコン販売事業を立ち上げたことを明らかにした。コンピュータ関連製品の専門ショップ「Amazon Computer」を開設し，デスクトップ機，ノート・パソコンなどの販売を行う。主に個人ユーザーおよび小規模企業に向ける。
新設のコンピュータ・ショップ内に，「ノート・パソコン」「デスクトップ機」「ハンドヘルド&PDA」「ソフトウエア」「周辺機器」「ネットワーク関連機器」の6カテゴリを設けた。ルーターやスキャナ，プリンターなどの販売も行う。
デスクトップ機は，米Apple，米Compaq Computer，米IBM，米Hewlett-Packardの4社，ノート・パソコンは4社に東芝を加えた5社の製品を販売する。CPUや主記憶のアップグレード・サービスなども提供する。
Amazon.com Computerが提供するサービスは以下の通り。
・アドバイザ・ツール：予算や用途に応じ，最適なモデルを推奨する。
・検索機能：仕様や機能に応じたコンピュータを検索。
・比較機能：価格，スピード，メモリ・サイズ，その他の機能などについて，機種別の比較リストを提供。売れ筋商品や人気モデル，最上位機種，エントリー・レベル製品などの比較情報も提供する。
・周辺機器の検索機能：所有するコンピュータのOSやインタフェースに応じた周辺機器やソフトウエアの検索機能。
・返金（リベート）サービス：特定の製品について，返金サービスを提供する。
なお，Amazon.com社の民生機器関連製品の受注および在庫管理，配送に関するシステムは米Ingram Microが提供しており，両社はAmazon.com Computerのパソコンや関連製品についても同様の契約を結んだ。
Amazon.com社は，コンピューター・ショップ新設のキャンペーンとして，9月3日までノート・パソコンの送料を無料とする。
◎関連記事
■法人ユーザーを開拓へ，米アマゾンが法人向け口座を開設
■「子どもの教育には金を使う」，米トイザラス子会社と米アマゾンが学習玩具サイト開設
■「ソフトのライセンスも20％引き」，米アマゾンが販売サイト開設，米MSなど出品
■米AOLがAmazon.comに1億ドルを投資，電子商取引に関する提携拡大
■【TechWeb特約】「FTC，米アマゾンのプライバシ問題となるとなぜか甘くなる？」
■法人ユーザーを開拓へ，米アマゾンが法人向け口座を開設
