Corel Linuxのアーキテクトや開発者が設立したカナダのXandrosは米国時間8月29日に,カナダのCorelからLinux技術のライセンスを獲得したことを明らかにした。

 Xandros社は今回のライセンス契約で,今後18カ月間にわたって,Linux desktop OSと関連技術を無制限に利用する権利を得た。

 ライセンス契約に伴いCorel社はXandros社の株式5%,Linux Global Partnersの株式2%,そして現金を受け取る。金額は明らかにしていない。

 Xandros社は,Linuxに特化した投資会社Linux Global Partnersから1000万ドルの資金を調達している。2002年早々にも,デスクトップ・ソフトウエアを市場に投入する予定である。

 Corel社は,Linux事業のうちLinux Distribution部門を分離独立させる意向を1月23日に明らかにしていた。今回のライセンスは,その一環となる。Linux向けアプリケーション事業については,継続して行い,主力製品であるWordPerfect Office for LinuxやCorelDRAW for Linuxの開発を続ける。

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