米Intelが米国時間8月28日に,カリフォルニア州サンノゼで開催中の「Intel Developer Forum(IDF)」で,ソフトウエアにピア・ツー・ピア(PtoP)機能を組み込むためのミドルウエアを発表した。

 「次世代ソフトウエア開発者に,PtoP技術を導入するためのビルディング・ブロックを提供する」(Intel社)としている。

 初回リリース版はXMLベースのWebサービス分野を対象とし,PtoPサービスの開発を促す。SOAPなどの業界標準規格を利用する。コラボレーション,ナレッジ管理,PtoP検索といった機能の追加をはじめ,XMLベースのWebサービス・アプリケーションに向けた効率的なコンテンツ配信の実現を目指す。

 米Microsoftの「.NET Framework」に対応しており,独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)は .NET Framework上でアプリケーションのPtoP機能を試したり開発を行うことができる。

 Intel社はPtoP技術への取り組みに関して,アプリケーション開発者のほか,ビジネス戦略および技術ソリューション企業のDiamondCluster International社や情報技術コンサルティング企業のLante社などと協力しているという。

 今回発表したミドルウエアは,2001年第4四半期に評価版をリリースする予定である。

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