「独占状態の打破に成功した競争的地域電話事業者(CLEC)は,直面する課題があるものの引き続き市場シェアを獲得していく」。米Cahners In-Statが米国時間8月28日に,CLEC業界に関する予測を明らかにした。

 CLECが5年間の試錯誤を経て,非常に完成度の高い,よく練られたビジネス・モデルを確立した。このほか,調査では以下の点が明らかになった。

・CLECのエンド・ユーザー回線は,1999年12月の4.40%から2000年12月には8.50%に拡大した。
・CLECのアクセス回線は2001年の終わりまでに1860万回線に達し,2005年までにCLECの売上高は1億1000万ドルを超える。
・CLECでもっとも成功している市場はDSL広帯域サービスである。2001年第1四半期の時点で,CLECが約47.6万のDSL回線を保有し,全米DSL市場でのシェアは16%。

◎関連記事
「米国の競争的地域電話事業者(CLEC)はサービスと料金の両面でよく健闘している」---。米Yankee Groupがレポート
米国のTauzin-Dingell法案は米国経済全体にマイナスの効果をもたらす悪法か?
「DSL市場は2005年までに50億ドル規模へと3倍増,持続的成長」と米NPRG
「米国DSL加入者は引き続き増加,2006年には現在の3.7倍に」と米Yankee Group

[発表資料へ]