高速アクセス回線技術のベンチャー企業である米Rainmaker Technologiesは8月28日,既存の一般家庭向けCATVケーブルを利用して10Gビット/秒という光ファイバ・クラスの高速データ通信を可能にする技術を確立したと発表した。

 Rainmaker社はファブレスのシリコン半導体メーカーであり,「Wavelet Engine」という特許技術に基づいて既存のCATVケーブルで10Gビット/秒が可能なチップを開発したという。今回の発表では,技術,性能,価格などの詳細は明らかにされていないが,FTTH(fiber to the home)による光ファイバの一般家庭への普及を待たずとも,北米で広く浸透しているCATVケーブルをそのまま利用したFTTH並みの高速データ通信サービスの可能性が出てきたという点で注目できる。

 ただし,現時点では実用化のレベルははっきりしていない。同社は,この技術に興味があるメーカーや投資家の問い合わせや資本参加を募っている段階である。

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