米Lucent Technologiesから分離独立した米Agere Systemsが米国時間8月23日に,製品ラインアップを大きく二つに分けて,事業を進めることを明らかにした。二つのグループ「Infrastructure Systems」と「Client Systems」に事業を再編する。

 Infrastructure Systemsグループはインフラ系ネットワーク機器市場,Client Systemsグループは消費者向け通信市場に焦点をあてる。Agere社の前身は米Lucent Technologyの半導体部門(Microelectronics Group)。Lucent社から2000年12月にスピンアウトして設立された。通信向け半導体製品を手がけている。

 Infrastructure Systemsグループでは,ネットワーク・システム向けの光エレクトロニクス部品と半導体を手がけるほか,研究開発に焦点をあてる。/マーケティングを統合する。大企業や都市,長距離向けのネットワーク市場に向ける。

 Client Systemsグループでは,エンド・ユーザー向けの無線とコンピュータ通信に重点を置く。モデム,インターネット端末,ハード・ディスク装置向けの半導体製品を手がける。

 またSCM(supply chain management)関連事業,光エレクトロニクス部品と半導体の製造を「Operations」グループに集約する。Infrastructure SystemsグループとClient Systemsグループの顧客サポートは,「Worldwide Sales」グループが担当する。

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