米Dell'Oro Groupが米国時間8月22日に,2001年第2四半期における広帯域固定無線対応のポイント・ツー・マルチポイント接続機器に関する市場調査の結果を発表した。端末の市場は第1四半期に比べて10%増加し,7000万ドル規模になったという。基地局側装置の市場規模は若干縮小した。

 「北米では,マルチチャネル配信サービス(Multichannel Multipoint Distribution Service:MMDS)を手がける無線通信事業者は,すでに基地局を設置している地域での顧客獲得に注力している。海外市場では,3.5GHzおよび26GHz帯向けの基地局装置の出荷が比較的伸びるだろう」(Dell'Oro社ディレクタのGreg Collins氏)。

 今回の調査は,2.4GHz帯(ライセンス不要),2.5GHz帯MMDS,3.5GHz帯,5GHz帯(ライセンス不要),10.5GHz帯,24GHz帯,26GHz帯,28-31GHz帯ローカル・マルチポイント配信サービス(Local Multipoint Distribution Service:LMDS),38-39GHz帯向け装置を対象に行った。

■2001年第2四半期の広帯域固定無線対応ポイント・ツー・マルチポイント接続端末のベンダー(売上高ベース)

市場全体 2001年2Q 前期比成長率
売上高
(100万ドル)
$69 +10%

ベンダー 順位 前期比成長率
Alvarion(BreezeCom+Floware) 1 +2%
Alcatel 2 +16%
Hybrid 3 +8%

出典:Dell'Oro社

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