米Xyloが米国時間8月21日に,職場におけるインターネットの利用状況に関する調査結果を発表した。職場でインターネットを利用している人の割合は66%,2000年の44%から大きく増えた。

 また勤務中にネットを私的利用することについて,『マイナス影響は全くなし」とする人が97%にのぼった。前年は86%だった。

 調査はXylo社が米国の成人(18歳以上)を対象に8月3日から6日までの4日間にわたって実施,1001人から回答を得たもの。このうち65%が「被雇用者」で,これを有効回答として数値をまとめた。

 勤務中のネットの私的利用は「かえってプラスとなる」と回答した人が54%にのぼった。「プラス」の理由としては,「楽しい」「ストレスを減少できる」「仕事の質が上がる」など。「プラス」と回答した人の私的利用の頻度は,「1日に数回」が72%と圧倒的に多かった。

 「インターネットの利用によって生産性を上げることができる」と感じている人は67%。2000年の46%から大きく上昇した。インターネットを毎日利用している人は全体の86%が「生産性が向上している」と回答しており,週に1~2回利用する人の49%と比べ,圧倒的に多い。

 男女別でみると,18歳~34歳のカテゴリでは,女性の利用率が52%,男性が33%と女性が男性を引き離した。しかし,「私的利用」をしている人の割合となると,男性が80%,女性が59%と男性の方がかなり多い。「生産性が向上」との回答については男性が79%と高く,女性は61%だった。35歳~54歳のカテゴリでは,男女差がほとんどなく,職場でのネット利用率は男性46%,女性45%となっている。

 既婚者/未婚者の別でみると,「私的利用はプラス」とした人は既婚者で46%,未婚者で72%,シングル・ペアレント(シングルで子どもがいる人)で85%という結果だった。

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