米IDCは米国時間8月20日に,インターネットを介した教育トレーニング「e-learning」市場に関する調査結果を発表した。米国の企業向けe-learning市場は,2000年の23億ドルから年平均50%以上の成長率で拡大し,2005年には180億ドル規模に達するという。

 「米国では2000年に,企業向けe-learningや企業向けトレーニング市場が予想以上に成長した。人材不足の分野では,企業は従業員の再教育を余儀なくされており,外部にトレーニングを委託することが多い」(IDC,Learning調査部門プログラム・マネージャのCushing Anderson氏)。

 トレーニング市場の成長とともに,コンテンツはIT関連からビジネス・スキルなどの非IT関連へと変化する。2000年における非ITコンテンツはわずか24%だが,2005年には53.8%を占めるとIDCはみる。

 「これまでIT関連のコンテンツ作りに注力していたベンダーは,WWW対応のビジネス・スキル・トレーニングを開発しなければならなくなる。また,企業向けe-learning市場が急成長を遂げるなか,ベンダーは企業の予算削減や競争激化といった課題にも直面する」(同氏)。

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