「Microsoft Certified Professional Magazine」誌が行ったIT職の給与調査を,発行元である米101communicationsが米国時間8月9日に発表した。それによると,Microsoft社の認定資格を有するIT職の給与が6年ぶりに低下したという。

 しかし,「Windows 2000」関連の認定資格を受けたシステム・エンジニア「Microsoft Certified Systems Engineers(MCSE)」の平均年収は下がっておらず,安定しているという。例えば「Windows 2000 Server」の専門家は,「Windows NT Server 4.0」の専門家よりも平均年収が4400ドル高い。

 また,社員の研修をサポートする企業が増えていることも,調査の結果から明らかとなった。トレーニングおよび認定資格取得の経費を全て支給する企業は,2000年の39%から2001年は46%に増加した。認定資格取得のための教材費やトレーニング経費は,平均2121ドルとなっている。

 この調査は米Wilson Research Groupが実施したもの。MCSEのほか,「Microsoft Certified Professional(MCP)」「Microsoft Certified Solution Developer(MCSD)」「Microsoft Certified Trainer(MCT)」「Microsoft Certified Database Administrator(MCDBA)」の資格認定者を対象にした。Microsoft社は2001年7月1日時点で全世界で137万9254人の認定を発行している。

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