米IBMの初代IBM PC米IBMが米国時間8月7日に,「IBM PC」の誕生20周年記念として,同日より8月26日までのあいだ懸賞キャンペーン「IBM PC 20th Anniversary Sweepstakes」を実施することを明らかにした。毎日日替わりで景品を提供する。

 景品は全部で400点。ノートパッド付きノート・パソコン「ThinkPad Transnote Notebook」(ibm.comでの販売価格2999ドル)や「eServer」ファミリのWWWサーバー「xSeries 130 System」(同2049ドル)なども含まれている。

 対象は米国内からインターネットに接続している米国の居住者のみで,年齢18歳以上。消費者および小企業向けである。IBM社のWWWサイトで,懸賞品や応募方法などの詳細情報を提供している。ちなみに同日分の懸賞品としては,「IntelliStation M Pro Workstation」(同2809ドル),「NetVista X Series Desktop」,「Office Professional 500 UPS System」(同129.99ドル) などを用意している。

 IBM社はキャンペーンの一部として,パソコン「NetVista」を期間限定で特別価格の799ドルで提供することも明らかにした。期間は同日より8月14日まで。

 IBM社が初めてパソコンを投入したのは1981年8月12日のこと。米Micro Instrumentation Telemetry Systems(MITS)や米Apple Computer,NECなどのベンダーに遅れて市場に参入した。IBM社は開発したコンピュータを「Personal Computer」と呼び,頭文字を取って「IBM PC」と名づけた。仕様は,CPUが米Intelの16ビット・マイクロプロセサ「8088」で,動作周波数は4.77MHz。主記憶は16Kバイト。256Kバイトまでの拡張を可能とした。OSは米Microsoftの「DOS 1.0」だった。

 「IBM PC第1弾の投入にあたり,当初の販売台数予測を『5年間で24万1683台』と見込んだが,ふたをあけてみると,この数字をわずか1カ月で達成してしまうほどの勢いだった」(IBM社)という。

 なお翌年の1982年,米Time誌はその年に最も注目された“人物”に贈る「Man of the Year」の受賞者として,パソコンを選んでいる。

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