米Frost & Sullivanが米国時間8月6日に,通信衛星を利用したVoIP(voice-over Internet protocol)サービス市場に関する調査結果を発表した。2000年に3044万ドルだった市場規模が,2007年には9倍の2億7882万ドルに拡大するとみる。

 「地理的に隔離された地域に対しても,衛星なら無線インターネットとテレフォニ・サービスを提供することが可能になる」(Frost & Sullivan社)。

 「アジア太平洋地域で最も大きな通信市場は中国であり,初年度に3億分のVoIPトラフィックを使用した」(Frost & Sullivan社業界アナリストのChristopher Brown氏)。

 このほかVSAT(超小型衛星通信地球局)を使ったVoIPの費用効率の良さがユーザーを引きつけている。

 「約500ドルほどのVSATでユーザーは,ネットワークに音声機能を追加できる。オフィス間の通話量にもよるが,音声機能を既存のデータ・ネットワークに統合することにより,最初の1年で投資の元が取れるだろう」(Brown氏)。

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