米GartnerのDataquestが中国(香港)時間8月6日に,世界のインターネット利用状況に関する調査結果を発表した。それによると,今後3年以内にアジア太平洋地域は米国を凌ぐインターネット市場に成長するという。

 Dataquest社は,2003年にアジア太平洋地域のインターネット利用者数が1億8330万人に達するとみる。一方2003年の米国インターネット利用者数は,1億6280万人を見込む。また西欧市場も1億6220万人で,米国とほぼ肩を並べる。

 2000年末における,日本を含むアジア太平洋地域のインターネット利用者数は7800万人で,1999年の4740万人から65%も拡大している。Dataquest社は,同地域におけるインターネット利用者数が2005年に2億4800万人に達するとみる。

 一方,インターネット・アクセスの市場規模をみた場合,少なくとも今後5年間は米国がアジア太平洋地域を上回る。2005年におけるアジア太平洋地域の市場規模は172億ドル,米国は212億ドルになる見通し。

 アジア太平洋地域を国別でみると,2000年末時点に最も利用者数が多かったのは,日本の2440万人。これに続くのが韓国の1670万人,中国の1460万人,台湾の460万人である。2000年は,上位4カ国で同地域のインターネット利用者数の76%を占めている。中国は2001年に2位の韓国を抜くとDataquest社はみる。しかし首位の日本に追いつくのは2003年以降になる。2005年には日本と中国の合計利用者が,アジア太平洋地域の61%に相当する約1億5150万人になるとDataquest社は予測する。

 またインドのインターネット利用者数も,2005年まで年平均44%で拡大する見通し。2005年には利用者数が2130万人に達し,アジア太平洋地域では中国,日本,韓国に次いで4位となる。

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