米Dell'Oro Groupが米国時間8月1日に,今後のEthernetスイッチ市場を予測した。それによると,市場は2001年に初めてマイナス成長を記録し,売上高は前年比7%減となる見込み。しかし2002年にはプラス成長に回復する。

 「経済の低迷と,企業におけるデスクトップ・パソコンの買い換え延期が要因となり,2001年におけるEthernetスイッチ市場の売り上げは減少する。デスクトップ・パソコンのGigabit Ethernet導入やバックボーンでの10Gigabit Ethernet導入により,企業におけるデスクトップ・パソコンの買い換えが始まるが,Ethernetスイッチ市場に実質的な影響を与えるのは2003年以降だ。2003年には売上高が前年と比べて22%増加し,再び急速な成長に戻る」(Dell'Oro Group社アナリストのSeamus Crehan氏)。

 2001年と2002年にEthernetスイッチ市場で最も成長する分野は,銅線を使ったGigabit Ethernet(Gigabit Ethernet over copper)とLayer 3モジュール・スイッチ。10 Gigabit Ethernetは2005年にEthernetスイッチ市場全体の17%を占めるが,当初は価格が高いため比較的小さいシェアにとどまる。

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