英ARMが英国時間8月1日に,SDカード向けシステムLSI(SoC)開発のための半導体技術情報の提供を始めると発表した。「ARM SD Card PrimeCell」と呼ぶ,ARMプロセサと組み合わせて使う周辺回路のIP(intellectual property)を提供するもの。

 同時にARM社は,SDカード技術のライセンス供与を手がける3C Entity LLC,およびSDカードのセキュリティ技術のライセンス供与を手がける4C Entity LLCと契約したことも明らかにした。

 3C Entity社は松下電器産業,東芝,米SanDiskが設立した会社。今回ARM社は「Host/Ancillary Product License Agreement (HALA) 」と呼ぶ契約を結んだ。4C Entity社は米IBM,米Intel,松下電器産業,東芝が設立した会社である。ARM社は4C Entity社と「4C Content Protection for Recordable Media/Content Protection for Pre-recorded Media (CPRM/CPPM) Licence Agreement」と呼ぶ契約を結んだ。

 ARM SD Card PrimeCellは,ソフトマクロ(ソフトIP)の形で提供する。ARMプロセサとは,AMBAと呼ぶバスを介してつなぐ。なおARM社は,SDカードのホスト・インタフェースのライセンシングをすでに始めている。

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