米IBMが米国時間8月1日に,メディア企業向け電子商取引ソリューション「WebSphere Commerce Suite for Digital Media」を発表した。インターネットを介してデジタル資産を顧客や消費者に直接販売するための電子商取引サイト構築を支援する。

 WebSphere Commerce Suite for Digital Mediaは,電子商取引サイト構築ソフトウエア「WebSphere Commerce Suite」,デジタル著作権管理/保護ソフトウエア「Content Manager」,デジタル音楽配信システム「Electronic Media Management System(EMMS)」と,WWWサイト構築支援のコンサルティング・サービスとを組み合わせる。

 WebSphere Commerce Suite for Digital Mediaは2種類を用意する。一つは,デジタル資産の管理と配信を計画している企業を対象にしたベーシック版。デジタル著作物の識別機能と保護機能を提供する。もう一つは,出版社や音楽会社など高いレベルの著作権保護を必要とする企業向けの拡張版で,EMMSが含まれる。

 WebSphere Commerce Suite for Digital Mediaの特徴の一つは「lightbox」と呼ぶ機能。顧客はオンラインで画像を選択し,表示することができる。複数の顧客が同時にアクセスできるため,チャット機能を利用して別の場所にいる仲間と同じ画像を参照し,画像を購入するかどうかといった意見交換が行える。

 WebSphere Commerce Suite for Digital Mediaは直ちに利用可能にする。価格は契約単位で決定する。詳しい情報は,WWWサイトに掲載している。

 ちなみに米Jupiter Media Metrixによると,有料ディジタル・コンテンツ市場は2005年に57億ドル規模に達するという。

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