米IDCは米国時間7月30日,プリペイド式通話カードの米国市場に関する調査結果を明らかにした。1990年代のはじめから2ケタ成長を続けてきた市場は,2000年の34億ドルから,2005年には53億ドル規模に達するという。

 「市場は,クレジットカードを作れない人,少数民族,低所得者が支配しているが,典型的なユーザーが多様化してきている。より多くの企業ユーザーと大学生がカードを購入しており,ユーザーの多くがカードを便利で長距離通話料金の抑制に役立つツールと認識している」(IDC,Residential Telecommunications ServicesプログラムのアナリストのAmy Harris氏)。

 IDCは,長距離通話料金の低下が続いているため,料金はもはや差別化の鍵ではないと分析する。

 「プリペード式通話カードのマーケティングは,通話の品質またはカードによって提供される付加サービス以上に重要である。さらに市場で成功するためにサービス・プロバイダは,米Costco,米Target,米Texacoなどの小売り販売業者との関係を拡張する必要がある。」(同氏)

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