米Gartner傘下の人材派遣会社people3が米国時間7月31日に,IT社員の雇用および給与状況に関する調査結果を発表した。それによると,ITプロフェッショナルの平均在職期間は3年未満で,半数以上のITプロフェッショナルがこの期間内に転職するという。

 ITプロフェッショナルをより長く引き止める重要な要因として,1)新技術の利用,2)学習やトレーニング・プログラム,3)やりがいのある技術環境の提供が挙げられた。「市場相場に基づいた他企業より高い給与」よりも重視されている。

 「ITプロの仕事量は2005年に50%増加するだろう。IT責任者および人事責任者は適切なプログラムとポリシーを打ち出し,ITプロを確保する必要がある。今後数年間が正念場だ」(people3社社長兼CEOのLinda M. Pittenger氏)。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・調査対象となった104種のIT職のうち,雇用までに要する期間が最も長いのはネットワーク設計者(平均4.2カ月)で,2位はデータベース管理者(同3.7カ月)だった。

・調査対象となった25種のIT関連カテゴリのうち,平均基本給与と現金報酬総額の上昇率が最も高いのはシステム・プログラミングだった(基本給与が7.1%増,現金報酬総額が8.1%増)。

・調査対象となったITプロの平均基本給は6万2100ドル(前年比1.8%増)で,平均現金報酬総額は6万4200ドルだった。

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