米Frost & Sullivanが米国時間7月30日に,「ピア・ツー・ピア(PtoP)ネットワーキングを導入する企業が急増している。現在の6万1410社が,2007年までには620万社へと飛躍的に拡大する」との調査結果を発表した。
Frost & Sullivan社によれば,PtoP市場は2001年の4280万ドルの水準から2007年には45億3000万ドル規模に成長するという。
「PtoPネットワーキングといえば,音楽ファイルやデジタル・コンテンツの交換手段として利用されることが多かった,最近では企業がまったく合法の技術として導入するようになっている。インターネットのインフラ企業などは,『PtoP型ネットワーキングこそ未来のインターネット』と考えている」(Frost & Sullivan社)。
これまでは企業が検索技術として用いるケースが多かった。しかし,これにとどまらず利用が拡大しているという。
PtoPアプリケーションやプロトコルに向けたプラットフォームの開発に力を入れている企業として,米Sun Microsystemを挙げている。「Sun社はP2P向けプラットフォームのオープン・ソース・コミュニティを立ち上げ,セキュリティ機能の組み込み作業を進めている」(Carleton氏)。
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