米国大手通信事業者の米Qwest Communicationsと米AOL Time Warner(AOL TW)が米国時間7月26日に,複数年契約を結んだことを明らかにした。Qwest社をAOL TW社のDSLサービス,ダイヤルアップ接続サービス,その他ネットワーク・サービスの主要プロバイダとする。
対象地域は米国および欧州市場。欧州市場は,Qwest社傘下のKPNQwest社を通じてサービスを提供する。
両社は1999年1月にQwest社がAOL社にDSLサービスやネットワークのインフラを提供することで提携関係に入っており,今回の契約は両社の提携関係を拡大するものとなる。
両社はQwest社がAOL TW社が所有するオンライン・サービスや雑誌などの印刷媒体,TVネットワークで広告を展開するスポンサー契約を結んだことも明らかにした。具体的な金額などの取り引き条件は明らかにしていない。
なおQwest社はDSLサービスやインフラの提供に関し,2001年4月にも米Microsoftと同様の契約を結んでいる。Microsoft社は提携していたDSLプロバイダの米NorthPoint Communicationsが経営難に陥ったため,プロバイダをQwest社に切り替えた。
◎関連記事
<Qwest社とAOL社の提携関連>
■AOLとQwestが高速IPバックボーンで1300万ドルの契約
<Qwest社関連>
■米マイクロソフトが中断していたDSLサービスを復活,米クエストが包括提携
■米Qwestが英C&Wに米国内のネットワークを提供,複数年で1億ドル規模の契約
■競争が激化する米国の地域電話サービス,自社敷設の屋内配線への他社の接続を拒否するQwestをAT&Tが提訴を検討
■QwestがDSLサービスの速度拡張を発表,256kbpsから640kbpsに