米Compaq Computerが米国時間7月25日に,2001年第2四半期の決算を発表した。売上高は84億5300万ドルで,前年同期の101億3500万ドルに比べ大幅な減収となった。純損失は2億7900万ドル(1株当たり損失0.17ドル)。前年同期は純利益3億8800万ドルを報告していた。

 一時的な費用を除く営業ベースの利益は6700万ドル(1株当たり0.04ドル)。同社は米国時間7月10日に2001年第2四半期の業績予測を発表しており,このとき売上高が84億ドル,営業ベースの1株当たりは0.04ドルと予測していた。なおこの一時的な費用には4億9300万ドルのリストラ費用が含まれている。

 2001年第2四半期の粗利率は21.5%で,前期に比べ1ポイント減,前年同期に比べ2ポイント減となった。営業費用は17億ドルで,前期から1億200万ドル,前年同期から1億2000万ドル減少した。

 売上高の前年同期比を部門別でみると,Compaq Global Servicesが7%増(為替差損を考慮しなかった場合は13%増)。Global Services部門の売上高は売上高全体の23%を占めた。前期は21%だった。

 Enterprise Computing部門は同21%減。需要の低迷,価格競争の激化,チャネル在庫の減少などが原因と説明している。なおEnterprise Computing部門には,Industry Standard Servers Group,Business Critical Servers Group,Enterprise Storage Groupといった事業部門が含まれ,その売上高は全体の32%を占めた。

 アクセス事業(企業/消費者向けパソコン事業を含む)の売上高は前年同期比22%減と落ち込んだ。企業向けデスクトップ機の出荷台数は同11%減。なお2001年第2四半期に同社は45万台のPocket PC「iPAQ」を出荷している。これは企業向けパソコン全出荷台数の17%にあたる。企業向けパソコン出荷台数の前年同期比は21%増となった。ただし「消費者向けパソコン出荷台数の落ち込みは拡大した」(同社)。

 2001年第3四半期に業績見通しについて,同社会長兼CEOのMichael Capellas氏は,「売上高は80~84億ドル,1株当たり利益は0.07~0.09ドルを見込む」と述べている。

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