米HP(Hewlett-Packard)が米国時間7月23日に,モバイル機器などに向けた電子サービス(e-services)構築のためのソフトウエア開発プラットフォーム「Coolbase」のソース・コードを,オープンソースのコミュニティーに公開することを明らかにした。
CoolbaseはHP Labsの研究プロジェクト「Cooltown」で開発された「組み込み機器や個人向け機器で利用できるモバイル・サービスの開発環境を提供するプラットフォーム」(同社)である。Cooltownとは,「あまねく広がる(pervasive)コンピューティング環境」(同社)を目指す同社のプロジェクト(HP社発表資料)である。
たとえばWWWサイトを個人が携帯する端末と連携させ,消費者が携帯電話機やPDAで音楽CDのバーコードをスキャンし,アーティストのコンサート・チケット購入サービスにアクセスできるようにする。Coolbaseの詳細については同社のWWWサイト(http://www.cooltown.com/dev)に掲載している。
◎関連記事
<Cooltown/WWWサービス関連>
■米HPが“service-centric computing"構想をぶち上げる
■米HPがソフト関連パートナ企業との連携を強化,Webサービスを強化
■米HPがWebサービス開発向けソフト・スイート発表,“OpenView"も衣替え
<その他のHP社関連記事>
■日本HPがサーバーやストレージなどの使用量に応じた従量課金制の製品リースを開始
■「ムーアの法則を分子エレクトロニクスで超える」,米HPが特許を取得
■米HPが米Comdiscoの技術サービス事業部門を6億1000万ドルで買収
[発表資料へ]